little man note,

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『abstract career』のMV集

 

‘06年に発売された嶋野百恵のベスト盤『abstract career』。その初回特典にはシングル曲を網羅したMV集が付属していた。それもHMV限定。嶋野百恵の大ファンである姉はすかさずHMVで予約し、発売日にゲットしていた。「絶対レア盤になる」と言っていたから、彼女は偉い。久しぶりに観たいと思い、姉から借りた(郵送してもらった)。

‘06年以来なので、観たのは約17年ぶり。デビュー曲「baby baby, service」がメインのバージョンではなく、シングル盤2曲目の「Smooth But Mellow mix」で収録されていることに気づく。またアナログ『MOET’S REMIXES』のジャケが好きで、「一体何の場面なんだろう」と思っていたが、2nd「apple」のMVの一場面だったようだ。この発見は嬉しい。

3rd「45℃」まで、MVがチープな作りになっている。ただ『abstract career』のライナーに「デビューの時からアナログ盤を作って、お金をかけてクラブで売り出していた」という文面があったような。MTVよりも現場に目を向けていた、ということだろうか。

そのお陰か1stアルバム『531』がヒットし、軌道に乗ったため、4thシングル「Hot Glamour」からはMVにもちゃんとお金をかけたのかもしれない。

それまでMVではセクシュアルな雰囲気は抑えめだったが、「Hot Glamour」には奔放さが描かれ、続く「Jr. Butterfly」ではセックスを彷彿とさせる場面が多用される。「Next Lounge」では再び抑えめになり、ロマンチックなショートムービーのような仕上がりに。ただ同じ情景の連続で、歌の世界観に比べると物足りなさを感じる。

3rdアルバム『Girls Voice Stundio11』はそれまでに比べると明るい印象の作品で、「Lesson」「Cream」「Meeting」といったシングル群も垢抜けたナンバーだった。タイトルもわかりやすく、それぞれのMVにもポップな雰囲気がある。嶋野百恵はダンサーのような格好をし、可愛らしいパペットも登場する。新たな方向性を探った結果なんだろう。

 

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